2007年05月01日

ミキコアラマータ 代々木bogaloo 2007.4.30

今のミキコアラマータを見るのは2回目だった。
1回目は今年の2月。場所は同じ代々木。
その時の僕の感想は「あーよかったねー」だった。
何が良かったねーなのか分からないが、そういう気分になれたのだ。

「今の」と書いたのは、2003年にスタートしたこのグループがスタイルチェンジをしたから。
2006年3月にそれまでの"ロックんろーる"バンドとしての活動を休止。4ヶ月のインターバルを経て
登場してきたのは、一見して全く別の音楽性に「聴こえる」ミキコアラマータだった。

2003年にスタートしているのだから、そこに至るまで3年と少しかかったそのスタイルを
変えたのか、変えざるを得なかったのか、それは分からない。しかし変わった。
変わらないことで主張をするという選択肢はあったはず。しかし、それを選ばずに変化した。
しかも、僕には変化して更に進化したと思えた。

そっか。だから「良かった」のか。

この日発売となるマキシシングルのタイトル曲である「シンプルイズベスト」でスタート。
ライブ中盤で演奏した「にもかかわらず」と同系統と思われるそのファンクな立ち居振る舞い。ビアンコ(g.)の良い所、というか僕の好きな所が存分に発揮されている。
アコースティックというか、それこそシンプルなスタイルになって最も顕著になったのはそのパーカッシブな音かも知れない。楽曲のあちこちにリズムが潜んでいるのだ。
もともとビアンコのギターはリズミックな印象があったのだが、それがオモテに出てきたという事なのだろう。
更に、リズム隊のサポートである道上いづみ(b.)新岡尊史(per.)の二人がどんなリズムにも対応出来るタイプであることがそれに輪をかけているわけだ。

その三人のリズムにMIKIKO A-LA-MA-TA(vo.)の存在がしっかりとマッチしているのがいい。
恐らく彼女の存在自体が「ノリ」なのだ。
ジャンベを背負い、トランペットを吹くその姿は実に勇ましい。
自らをバンドの「象徴」と表現する辺り、よく自分を分かっているという感じがする。
このトランペットがまたイイ味出してる。本人はもっと上手くなろうと考えているようだが。

それにしても音がシンプルになった。シンプルになったお陰で、アレンジの占める比重が増した。
そのアレンジもシンプルだ。シンプルって飽きがこない所が素晴しい。シンプル万歳。
宗旨替えしてでも万歳と言いたくなるほど心地よい。ただのアコースティックではないのだ。
そう、別の音楽に「聴こえる」と書いたのはそこであって、彼女等は以前と同じ事をやっているのだ。
その佇まいも含めてのミキコアラマータ、なのだ。

ただ、分かり易くなった。ポップになった。
プラスアルファを感じる。

「陽気なへび飼い」や「ぺんぺん草揺れて」更に最後の「マイタイム」というのは、精神は同じではあるものの、更に分かり易く進化したバンドの"いま"をよく表していると思う。
以前からやっていた曲もその中には含まれている訳で、それを今という形に自由自在に弄くる。
音楽は自由なんだ、もっと楽しめるのだとバンド全体を包む空気がそう訴える。

バンドとして技術的に上手い、という事は重要だし、このバンドは上手い。
ただし、上手いバンドは結構いたりする。
僕は以前、まだ「ロックんろーる」だった頃のミキコアラマータを見て、売れるバンドとは思わないが、
自分の立ち位置をしっかりと確保して生き永らえるタイプだと思った。
それぐらい、歌詞の世界に代表されるようにスタンスがハッキリしていたからだ。
逆に言えば、それは「マニア向け」という事でもあったのだが、
そのマニアックな世界への間口を、このバンドは見事に広げる事に成功していると思う。


変わる事は勇気が要る。重圧もあったに違いない。
しかしそれをやってみせるのだから、お見事なのである。
更にそこに見えるのは、サポートメンバーとの人間関係や、ライブハウスとの良き"出会い"だ。


出会いに恵まれるのは、人徳ですぞ。
よかったねー。


☆set list☆
1.シンプルイズベスト
2.これでおしまい
3.陽気なへび飼い
4.にもかかわらず
5.ぺんぺん草揺れて
6.マイタイム
posted by ユタカ at 16:21 | 東京 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 観客業報告書
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