2006年02月09日

REMINGS 渋谷クラブクアトロ 2006.2.4

全く持って不本意であるが、この報告書は当初予定には無かったものだ。
このクアトロライブの数日前、
新宿でライブを終了した直後のREMINGSの面々と賭けをした。
その日のライブの出来が良く、報告書を書こうかと思ったのだが、
思えばその数日後にはこのクアトロのライブがあるじゃないか。

そこでプレッシャーをちょっとかけてみるつもりで彼ら一人一人に質問した。
「ねーねー、クアトロではこれ以上のライブをやってくれるんだよね?」
とってもイヤな客だと思います、我ながら。でも訊いた。

メンバー4人とも、即答で「あたりまえじゃないですか!」
あまりにも強気だったので、その答え通りのモノを見せてくれるのなら
報告書も書くし、メンバー全員にラーメンをご馳走しましょ、と約束した。


そして、この報告書を書く羽目になるとは。
勢いで書いているように見えるが、結構大変なんだぞー。

まっきーセシルはボーカルというより役者だし、
石黒はどこ見てるか分からないし、
ショウは衣装が黒から白に変わったらしい、
タケシはビルドアップしている。

「クレイジーになろうぜぇ!!」というボーカル・セシルの第一声で
雪崩のようなライブが始まった。
「Can't stop lovin' you」曲を作ったのは誰だ?と聞くだけ野暮な石黒節全開だ。
僕はこのバンドの報告書を、実はほぼ一年前に一度書いている。
その時にも、僕は石黒の曲を「分かり易い」と書いた。
分かり易い、は誉め言葉である。
伝える事が使命づけられているパフォーマーは、その手立てをあれこれと考える。
その結果、もっともその中で分かり易いアイデアを駆使するのだ。

石黒の場合は別段考えてはいないのだが、彼の志向が既に分かり易いに向いているから
全く問題が起こらない。むしろ自然に出てきたものを楽曲として仕上げるので
その方が都合が良かったりする。
ただひとつの弱点は、その単一志向?と思えるほど、一途な所だろう。
しかし、石黒がそれを直す必要な無い。

なぜなら彼はソロプレイヤーではない。これはバンドの話だから。
まるでそう言ったんじゃないかと思える程にタイプの違う曲をプレイする。
「ハニー☆バニー」ショウの作ったそのハードロックは、
REMINGSというバンドの評価を押し上げるのに充分な役割を果たしている。
そして、その曲をバンドとして取り上げた所に、
REMINGSというバンドの"もうひとつの顔"を見る事が出来るのだ。

見た目は一年前と同じバンド。
違う所を探してみるが、なかなか見つからない。
というのは、基本的なライブ進行は同じ要素で構成されているからだ。
ん?少しステージで転げまわる時間が減ったか。
実は小さな違いだが大きな成長の跡が見える要素だ。
一年前の彼らには表現力が足りなかった。
足りなかった部分を彼らは肉体でフォローした。
という事は、表現力がアップしたという事だな。

「オレが失恋した時の歌だから」とセシルが言った直後に始まったのは「シャララ」
こういう曲が出来るようになったのは進歩かも。
そっかぁ、石黒こういう曲も書くのか、の一品ですな。
この曲でセシルはマラカスを手にするのだが、
正直な所、クアトロではその音はちゃんとマイクでも向けていないと分からない。
ただ、本人はかなり満足げである。

さて、このライブの恒例の時間がやってきたぞ。
「シャララ」が終わった所で石黒がセシルに耳打ちしたのだが、
セシルはその内容を即座に大公開。まったく耳打ちの意味が無い。
セシルはステージ上で「ねじを失くしたみたいです」と言っていたが、
後から石黒本人に何のねじか、と尋ねたところ、ギターのストラップを止めるねじのようだ。
物凄いものを失くすな。
というか、この石黒という男はこの数日前のステージでもモニタースピーカーに
足を掛けてギターを弾こうとし、モニターが明らかに通常のものよりも小さいのに
足を乗せてモニターごとステージから落ちそうになったヤツである。
つまりは、ステージ上で必ず何かやらかさないとREMINGSのライブだと認知されないぐらいの
ハプニングメーカーキャラなのだ。

ねじはステージ上で消えたようなのだが、
セシルは「すみません、ねじ持っている人いませんか?」…いるわけがない。
石黒はまだ探している。セシルどうするのか?

…客席に向かって、にらめっこの勝負をしかけました。
しかもそれに着いていけなかった客席に逆ギレ。
こういう時のセシルが実は一番イキイキしているのが面白い。

結局、石黒はねじ探しを諦め
(諦めるのなら探さなければいいのだが…ギタリストにとっては重要なのかな)
セシルに「盛り上がっていく所だったのに」とツッコまれ、
石黒はいつもセシルにツッコむ方なのに、大人しく「はいはい」言ってました。
妙に新鮮な光景ではある。

で、MCも完全に流れは途切れたわけだが、REMINGSどーすんの?
セシルはいきなり「シャラララ、シャラララ♪」と前の曲のリフレインを歌い始めた。
と、ちゃんとバックが入った!つまり、3曲目の終わりからやり直した!
そして、キレイにメンバー紹介をまとめてやったのであった。

REMINGSはおバカだが、練習はちゃんとやるバンドである。
最近は忙しくて週2,3回と言っていたが、
元々週4回は確実にスタジオでリハをしていたバンドだ。
練習はウソをつかないという、いい例ではないか。

それにしても石黒は頭の後ろでギターを弾きすぎだ。
そろそろ違う芸も見せてくれ、とツッコんでおく。

「ビーチパラソル」が始まる。
実は昨年のセットリストと見比べていたのだが、
その時もやって生き残っているのは、今回はこの曲だけ。
定番化した曲だ。
この曲で、客席から合唱が起きるようになった。
この一年間の活動もまた、ウソはつかない。
自然発生的に、観客の方が面白がって(ここがREMINGSらしいが)始まった合唱。
この合唱が起きるようになった辺りから、彼らは進化した。

練習によって進化を遂げ、客席に育ててもらうバンド。
シアワセじゃあないか。
ちなみに石黒はこの曲でも頭の後ろにギターを持っていったが、
ピックを飛ばしてしまった所はツッコんでおいた方がいいか?

最後の曲は…実はコレが最大の進化なのだが…「とんこつ(仮)」。
何故とんこつで、しかも(仮)なのか、全くその真意は分からないが、
一年前のセシル、いや、あの頃彼はまっきーだった、彼の
「今のオレ達に必要なのはチーム愛なんだ!」が歌詞として結実した傑作。
必殺技がある事は強い。今のREMINGSと"チーム愛"という言葉はソレぐらい密接していて、
しかもそれを利用した、バンドの名刺代わりの歌まで作り上げた。

セシルはボーカルというより役者だし、
石黒はどこ見てるか分からないし、
ショウは衣装が黒から白に変わったらしい、
タケシはビルドアップしている。

でも、それでいいのだ。
大きく進化した。しかも、大きな違いには見えない。
実は、これが一番凄い事なのだ。

考えてコレを成し遂げていれば天才だが、彼らはコレを本能や直感でやっている。
だからREMINGSなのだ。
タケシがライブ直前に「今日はやりますよ」と不敵に予告していったが、
今日はやられました、ハイ。

ただ、本能や直感でプレイするようなヤツらに
ラーメンを奢らなければいけなくなった僕は、どうよ?
コレ一度キリだぞ!

★set list
1.Can't stop lovin' you
2.ハニー☆バニー
3.シャララ
4.ビーチパラソル
5.とんこつ(仮)
posted by ユタカ at 18:06 | 東京 ☀ | Comment(6) | TrackBack(0) | 観客業報告書
この記事へのコメント
ユタカさん、楽しい報告書ありがとうございます♪ 嬉しいです☆ 即、何度も読んでしまいました〜。 相変わらず、よく見ていらっしゃる!(ギターを後ろに何度も回すところとか。 笑)
最近はステージに立つのが楽しくて仕方ありません♪ レミングスはまだまだこれからのバンドだと思います、今後も温かい応援よろしくお願いします! そして、温かいラーメン(チャーシュー麺)もよろしくお願いします!(笑)
Posted by 石黒 at 2006年02月10日 00:53
ねじを失くすこと、それは日々を告白してゆくことだろう
Posted by セシル at 2006年02月10日 02:59
私もREMINGSの一員だと思って日々
生きていますので、ラーメン(味噌)を
よろしくお願いします
Posted by のんち at 2006年02月10日 10:00
ユタカさん、ありがとうございます!
自分らでも気づいてない部分にいっぱい気づいて貰えていて、読んでるだけでニコニコです!
あぁ、これでやっと美味しいラーメンが食べられる・・(涙
Posted by ショウ at 2006年02月10日 16:05
クアトロ行けなかったからちょっと行った気になれました(^^;)

なんかコッソリついてけば私もラーメンにありつけそう…
(あまい?)
Posted by ば〜し〜 at 2006年02月13日 13:50
ホントに、いっつもREMINGSにはついついノッてしまうのですよ。
気付いたら「ロ〜マン〜チックぅ〜♪」って両手上げてる。
ほんで一緒に歌ってる。なかなかないことですよ。
俺達は5人目のREMINGSか?!ぐらいの勢いで(笑)
そうやって客を動かせる彼らは凄いと思う。
俺も今度こっそりついていってラーメンでも…
でもば〜し〜と二人でいたら、目立ち過ぎか(爆)
Posted by 隊長♪ at 2006年02月14日 15:09
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