2008年はとうとう一本も書きませんでしたねえ。
今年も書くのかどうか、非常に心許ない訳ですが。
ユルユルとお付き合い戴ければ良いのではないかと。
4.12ですが、新宿RUIDO K4へ
「SachinoWorldフェスタ vol.4」というイベントに行って参りました。
このブログの2005年辺りには僕も「観客業報告書」なるものを書いていたりしますが、さちの&Thwカリスマ歌劇団(以後カリカゲと表記)というグループ主催による企画イベントです。
これは僕の都合ですが、ダーツプレイヤーとして精進するあまり
(その割にはなかなか上手くなりませんが。。。)
ライブそのものと疎遠になっていた昨今。
その僕が会場に足を向けた理由は、このバンドが活動休止をする、
というその一点に尽きました。
勿論仕事の関係だったりスケジュールの急な変更を余儀無くされたり、会場を目指しながら適わなかった事もありますが、実に久々のライブ会場という事になった訳です。
2月の時点でバンドのホームページには活動休止が発表されていて、そのせいかその事に対するインパクトというものはかなり軽減されていたように思いました。
また悲壮感などは無く、むしろ「いつかまたやりますよー」という希望の方が上回った気すらしました。
それでも最後のプレイとなった「プロポーズ」などは、それこそ最後を飾るにふさわしい。楽曲だったと思います。
定番と呼ばれるこのバンドの定番は、全て盛り込まれ、集まったファンを満足させるには充分なライブでした。
が、僕的にはこのイベントにはもう一つの見方があるのかな、と思えました。
このカリカゲというバンドは、正直な感想を書けば、よくぞここまで続けてこられた、というグループでした。
それは、実力がどうとか、メジャーやインディーがどうとか、そういう問題の上に立っているのではありません。
バンドには二つ生きる道があって、メンバーチェンジをしないで運命共同体として墓場まで、みたいなタイプと新しいメンバーを入れて、
なおそれでもチームワークをキープしてみせるタイプとハッキリ分かれます。
カリカゲは後者でした。
メンバーの脱退と加入を繰り返して、それでもなおバンドのカラーをキープし続けた、割と稀有なタイプのバンドです。
ドラムも代わった。
キーボードも代わった。
ベースも代わった。
ギターも代わった。
要するに楽器をプレイしている人間は全て代わったのです。
それでもカラーをキープし続けたのはカリスマなフロントマンの圧倒的な存在感のなせる業でした。
ボーカルのさちのは勿論、テクニシャンコーラスのばーしー、
歌劇団、であるが故に存在した"座長"のなかじ。
すげーなこの三人は!(笑)
喋りも出来る、踊れる、歌える。
パフォーマーとして、こんなに「手馴れた集団」も珍しい。
それもリハーサルをきちんとしているとは言え、ありとあらゆる局面に対応出来るメンバーが一人ではなく二人、三人と揃えていたのだから、やっぱり稀有なバンドなんだね。
さて、このイベントは3マン形式で催されました。
他の2バンドは、re:fuse(リフューズ)とガリットソング。
このイベントに別の意味を持たせたのは他でも無いこの両バンド。
re:fuseにはカリカゲの元ギタリストのたかみつがベーシストとして在籍していて、カリカゲがそれより以前の名称で活動していた頃からの盟友であるShoheiがギターを弾いています。
しかもこの日のドラマーはこれもカリカゲの元ドラマーであるさくらが務め上げました。
更にガリットソング。このバンドはカリカゲの元ベーシストである常ポンことTSUNEが率いています。そしてボーカリストは元Theダーティスナフキンズのフロントマンであるケンゾウでした!
(僕はこの日ガリットソングを初めて見たので、余計に驚いた)
えー、そうなの?
そんなに内輪で、いや外輪も(外輪なんてあるのか?)ごたまぜでいいの??
もう笑うしかないじゃないですか。
彼等はカリカゲのフロントを飾る3人の陰に隠れがちだが、そのキャッチーでファンキーで時にはパンクなサウンドをガッチリと支え続けたツワモノばかりなのです。
それが時を違えど、同じグループに在籍して、そしてまた違うバンドとして同じステージに立つ。
ガリットソングに至っては
「お父さんがダーティスナフキンズで、お母さんがカリカゲだね」
と、実際に会場で僕は口にしてしまいました。
そう考えたら、世の中にバンドは星の数ほど存在するけど、中にはこうして「バンドのDNA」が新しい実を結ぶ事だってあるんだよな。
そこに昨日のライブイベントの隠しテーマみたいなものを感じました。
計算で出来る事とかではない。
打算の無いバンドが身体を張って築いてきた、バンドの歴史がこんな形で堪能出来るなんて。
離合集散の激しいインディーズミュージシャンの世界では、本当は珍しい事では無いのかも知れません。
でも、それが一同に会する事が出来たのです。
それだけ人の繋がりを大切にしてきたバンドの「人格」を感じる事が出来たのは、それだけでもう、充分に「良いイベントだったね☆」と言えるのではないでしょうか。
ライブイベントは、その規模の大きさだけで競うものではありません。
そこにどれだけの意味を持たせる事が出来るか。
そういう視点があっても良いのではないかと、そう思うのでした。

